第5回 タンパク質は若返りのモト!

30代も後半になってくると、普段から肌がカサカサ粉吹きの状態だったり、髪の毛がぱさぱさしてまとまらなくなってきますよね。。。
年齢を重ねるとお肌や髪のツヤがなくなってきたりするのは、どうしても避けられない悩み。ですが、残念なことに、お肌や髪の状態が悪いと見た目以上に年齢が老けて見えてしまいます。
まりえも他人事ではなく、最近では鏡を見るのが怖いそうで、「何かしなければ!」と焦っています。
そこで今回は、タンパク質を効率的に取り入れることで簡単に若返り効果を得ることができるダイエット方法をご紹介します!
★タンパク質が減ると、肌や髪の元気がなくなる
まりえ:炭水化物の食べ方に気をつけながらドローインをして、少し早めに歩くこと続けています!
それで少しは体が軽くなってきたような気がしています!
ただ、最近鏡を見るのが怖くて・・・。
というのも、カサカサした肌とツヤのなくなった髪が、どうも老けて見える感じがして・・・(泣)
こんな悩みなのですが、20代の頃に戻る方法なんてないですか?
松尾:大丈夫です。アドバイスできますよ。
まりえさんのその悩み答えはズバリ、“タンパク質”をたくさん食べましょうということになります。
まりえさんは、最近、ダイエットを意識するあまり、お肉や魚を控えていませんか?
そうすると、タンパク質が不足して、肌や髪の毛の元気がなくなるんです。
まりえ:そう言えば、ここ何年かは太ると思って、お肉は脂が多いと思ってあまり食べていないです。
でも、なんでタンパク質が少ないといけないんですか?
★体の大部分はタンパク質でできている
松尾:肌も筋肉も、そして髪の毛も、人間の体の大部分はタンパク質でできていて、常に新陳代謝を繰り返して、生まれ変わっています。
ところが糖質が多い食事で満足感を得てしまうと、新しい細胞を作り出す時に材料になるタンパク質が不足して、肌も髪の毛も正常に育たなくなるんです。
ですから肌も髪もハリやツヤをなくしてしまうんです。
まりえ:じゃあ、どれくらいのタンパク質を食べればいいんですか?
松尾:今回はずいぶん突っ込んだところまで聞いてきますね(笑)。
一般人の目安としては、体重1kgに対して1日1gだと言われています。
体重50kgの人であれば50gが必要なんです。
★赤身肉を食べると、ダイエットにも役立つ
松尾:ただ、これは単純にお肉を50g食べればいいというのではありません。
牛や豚の赤身肉には、100gにおよそ16〜20gのタンパク質が含まれています。
最低1日250gはお肉を食べたいところですね。
むずかしいようだったら、「1日1回、手のひら大の赤身肉を食べる」を目安にすればいいでしょう。
まりえ:私、バラ肉みたいに適度な油が乗っているところが大好物なんですが、そんな部位でもダイエットには適しているのかしら…。きっとダメそうだけど…。
松尾:そうですね、脂肪分が少ないタンパク質を摂取することがポイントです。赤身肉には、「L-カルニチン」というものが含まれており、この成分がますますダイエットに効果的なのです。
L-カルニチンは、脂肪代謝を促して、エネルギーとして使うために働くんです。
体内でも合成されますが、1kgあたりの牛肉の赤身には1,180mg、豚肉なら274mg含まれています。
だから、赤身のお肉を食べると、実はダイエットにも役立つんです。前に教えたインターバル速歩をやった後にお肉を食べると、筋肉強化にもつながりますよ。
★魚や大豆製品からもバランスよく摂取
松尾:またタンパク質は、魚や大豆製品などからも取れます。
それらも組み合わせて、バランス良く食べるようにしてください。
魚には、中性脂肪を下げると言われているDHAやEPAが、大豆製品には、女性ホルモンの働きを助ける大豆イソフラボンなども含まれています。
これらが複合的に体に働きかけて、健康的な肌や髪はもちろん、ダイエットにも役立ってくれるのです。
タンパク質は、「健康とダイエットの味方」だと考えて、できるだけ積極的に食べてくださいね!
文・構成/松尾直俊(フィットネスライター)
【プロフィール】
編集プロダクション勤務を経てフリーに。食から酒、医療関係と幅広い記事を書くが、現在は主に筋トレやダイエット、フィットネス関連の記事や文章を雑誌や書籍、Webなどに執筆している。「健康を語る者、自ら太っていてはいかん!」と、酒は飲むものの、食事に気を使い、自重筋トレとロードバイクに励む、福岡生まれのフィットネスライター。
主な担当書籍は、『つくりおき 筋活レシピ』(小山浩子著・香川晴夫医療監修/KKベストセラーズ)、『ハリウッド式ワークアウト 腹が凹む! 神の7秒間メソッド』(北島達也/ワニブックス)、『やめたい食べグセ』(森拓郎/ベスト新書)、『痩せる筋トレ痩せない筋トレ』(比嘉一雄/ベスト新書)、『40代から細マッチョになる』(大西仁美/メディアファクトリー新書)などがある。