手羽先にかぶりつく、ギラギラした女性の指先と唇にウットリ心奪われるボク、辛口評論家なんて言われているオノちんです。

第1回目は鶏料理専門店の「鳥徳」を紹介しよう。

豚や牛に比べると、やっぱ鶏肉はヘルシーってイメージ。
確かに脂分も少ないし、皮を食べなきゃ低カロリー、プロテインパウダーに負けないくらい高タンパク質食材なんだって。
それと胸肉だったら疲労回復物質、イミダペプチドを多く含んでいるので、疲れている時にはもってこい、一石二鳥だね。

「鳥徳」の創業は明治30年頃、100年ほどの歴史のある老舗で、店主の鍋島幸太郎さんで4代目。
開店当初は鶏料理専門だったが、戦後にウナギも扱うようになると、兜町が近くにあることから、ウナギは龍にたとえられ、相場が上がると縁起を担ぎ、証券マンにもてはやされたそうだ。

この店を知ったのは僕がサラリーマン時代で、界隈の取引先の部長に連れてこられたのが始まり。
ランチは近隣のOL、サラリーマンで賑わっている。
店内はカウンター6席で、テーブル4人席が1卓、6人席が3卓。2階にはお座敷もある。

ランチの人気はご覧の「鳥鍋御飯」1000円だ。

ちょいと甘辛いタレに長ネギ、豆腐、シラタキ。そして鶏もも肉に鶏レバー、その中央に玉子があしらわれたデコレーションに食欲がそそられる。
まずは熱々をご飯と共にそのままいただき、そして玉子を溶きほぐしてまた一口、「う~ん、メチャメチャ旨い」。
わかりやすく言えば鶏のすき焼きといったところだ。

それと「きじ重」800円も人気。

薄切りにされた鶏肉はほどよい歯ごたえで、創業から継ぎ足されてきたタレ、これがいたずらに甘くなくて旨い。
ご飯にもタレがよく染みていて食欲が加速する美味しさ。
卓上には白菜の浅漬け、これもいける。

夜は大手町、八重洲、丸の内から訪れるサラリーマンの客でごった返す。
夜の人気メニューは正肉、椎茸、ピーマンを交互に挟んだ「野菜はさみ焼き」や「合鴨の串」、「ウナギの肝焼き」、「クリカラ」など各種1本250円とお手頃だよ。

飲んだ後の〆は、鶏スープがいいね。
ライトな旨味に胃袋もリセット、天然グロスで唇も艶やか、女度アップ間違いなし。

〈店舗データ〉

【住所】東京都中央区日本橋茅場町2-5-6
【電話】03-3661-0962/3666-4692
【営業】11時~14時夜/17時~22時
【休日】土・日・祝
【アクセス】地下鉄日比谷線・東西線「茅場町駅」2番出口から徒歩2分
【店のHP】http://www.toritoku.com/



取材・文/小野員裕(おのかずひろ)
グルメライター/フードプロデューサー
出版社勤務のかたわら、食べ歩きエッセイの連載や食イベントに関わり、外食産業で注目を集める。17歳からカレーの食べ歩きを始め、「横濱カレーミュージアム」の初代名誉館長、「オールアバウト」のB級グルメガイドを務め、書籍・雑誌・テレビなど数多くのメディアで活躍する〝元祖カレー研究家〟。食べ歩いた軒数は、カレー専門店3000軒、飲食店10,000軒を越す。
その他、食品会社へのアドバイザーや、外食産業のフードプロデューサーとしては、カフェの店舗開発、高級レストランの調理素材、無添加・有機素材を吟味したレトルトのパスタ用ソース、ドレッシングなどの開発に携わる。
またオリジナルレトルトカレー「小野員裕の鳥肌の立つカレー」(MCC食品)は発売10数年以上好評を博するロングセラー。

食べ歩きのブログ「元祖カレー研究家」を日々更新。

主な著書に『カレー放浪記』(創森社)『魂のラーメン』(プレジデント社)『ラーメンのある町へ』(新潮社)『東京カレー食べつくしガイド』(講談社)『作務衣を着た主人の店に旨いものはない!』(双葉社)『おうちで本格インドカレー』(東京書籍)『絶品エスニックバルレシピ』(日東書院)『明治・大正・昭和のレシピで食道楽』(洋泉社)『今宵もぷらぷら居酒屋天国!』(学研)など多数。

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