高級レストランやフレンチ・イタリアンもいいけど、こじんまりした居酒屋にもしっくりくる女性って、オノちんはとってもとってもとっても大好きです。

…改めまして、辛口評論家のオノちんです。

ひょっとしたら若い人は、鯨が食べられることを知らなかったりするのかな?
30代以上の人なら小学校の給食に「鯨の竜田揚げ」が出た、なんて人も多いかもしれないね。オノちんは当時から鯨が大好きだけど、戦後、食糧難の時代には貴重なタンパク源として重宝されていたので、その頃を思い出すという年配の方も多いようだ。

そんな歴史がある鯨だけど、実は美容にも健康にもかなりいい成分が多い食物なんだよね。鯨肉はタンパク質が多くて脂質が少ないため、なんと、牛肉の半分以下のカロリー。


ダイエットに最適と言われるささみ肉よりも脂肪量が少ないんだから、女子にとってはかなりうれしい食べ物じゃない?! さらに鉄分も豊富なので貧血ぎみの人にはもってこい。
それと疲労回復効果のあるバレニンや、さらにコラーゲン、コンドロイチンも豊富、お肌を維持するすっぴん美人にはもってこいの食材ってわけ。

なんて前置きが長くなってしまったけど、美容フードともいえる鯨が食べられる、それもメチャウマ店が、東武東上線の「東武練馬」にあるのよ。

昔、東武東上線の「大山駅」に住んでいた頃、店名は忘れたが、旨い料理屋があった。2、3回ほどお邪魔したかな。その後、ボクは新宿に引越しをしてしまい、ふと思い出して大山を訪ねたら、その店がなくなっていた。 それから数年して友人が、
「東武練馬の『棟梁』っていう居酒屋が、ずいぶん賑わっているみたいだぜ」
「東武練馬? そんな店あったっけ?」
ということで確かめるべく、友人と連れ立って「棟梁」を訪ねたら、なんと、大山にあった店だった。もう10数年前のこと。


「棟梁」の料理は秀逸。特に「刺身くじらステーキ」1,800円を食べたら、その美味しさに驚かされる。 ここで提供される鯨は、 長い付き合いのある築地の「伊藤食品」から仕入れているそうだ。
「今の若い人は鯨を食べたことがないですからね、うちで初めて食べる鯨が印象を決めてしまうから、だから気合を入れてますよ」
とご主人。その作り方を伺えば。まず、熱した油に鷹の爪の香りを移し、塩胡椒した鯨を強火で一気に焼く。いったん肉を取り出し、たっぷりのニンニクに醤油を加えロースト、薄切りにした鯨のステーキの上にかけて完成だ。これ前に取材した時の話。


今回、久しぶりに「棟梁」を訪れたら相変わらずの賑わいぶり。店内右手にあった小上がりがなくなり、テーブル席に姿を変えていた。

一通りオーダーしたものを紹介しよう。

「くじら赤身刺し」1,800円はねっとりとした舌触りで旨味たっぷりで新鮮そのもの。

「あじのたたき」850円、これもDHA、EPAの宝庫。

朝鮮人参に匹敵する薬効のある「なまこ酢」650円、

「三陸産穴子の白焼き」780円、

「えびのタルタル焼き」820円、

「おこぜの唐揚げ」870円、

「自家製カニクリームコロッケ」940円、

ホメオスタシス効果のあるタウリン豊富な「はまぐりバター」890円、

「天然いわなの骨酒」870円、

「生キスの天ぷら」890円、

コラーゲンたっぷり「牛テールうどん」780円など。

メニューもけっこう増えたような。料理も酒も工夫されていて、どれをいただいても乙で秀逸な味わいだ。

太るイメージから、お肉を食べない女性もいるみたいだけど、皮膚や髪の毛などを構成するタンパク質は体にとってとっても大事な成分だ。高タンパクな上に脂質が少ない鯨はダイエットにも美容にも特にオススメ。もし棟梁で食べてみて気にいったなら、通販などでも売っているので、料理好きな女性なら、ぜひ自宅でお刺身やユッケ、竜田揚げやステーキなどにも挑戦してみるといいかもね。

今回紹介した棟梁は、ご夫婦2人で切り盛りし、煮付けなど注文が入ってから仕込むので、ゆっくり飲みながら気長に待ってもらいたい。週末は大賑わいなので、予約してからの来店が無難だろう。

〈店舗データ〉
【住所】東京都練馬区北町2-19-9
【電話】03-3934-3566
【営業】17時30分~23時30分
【休日】月
【アクセス】東武東上線「東武練馬駅」南口から徒歩3分



取材・文/小野員裕(おのかずひろ)
グルメライター/フードプロデューサー
出版社勤務のかたわら、食べ歩きエッセイの連載や食イベントに関わり、外食産業で注目を集める。17歳からカレーの食べ歩きを始め、「横濱カレーミュージアム」の初代名誉館長、「オールアバウト」のB級グルメガイドを務め、書籍・雑誌・テレビなど数多くのメディアで活躍する〝元祖カレー研究家〟。食べ歩いた軒数は、カレー専門店3000軒、飲食店10,000軒を越す。
その他、食品会社へのアドバイザーや、外食産業のフードプロデューサーとしては、カフェの店舗開発、高級レストランの調理素材、無添加・有機素材を吟味したレトルトのパスタ用ソース、ドレッシングなどの開発に携わる。
またオリジナルレトルトカレー「小野員裕の鳥肌の立つカレー」(MCC食品)は発売10数年以上好評を博するロングセラー。

食べ歩きのブログ「元祖カレー研究家」を日々更新。

主な著書に『カレー放浪記』(創森社)『魂のラーメン』(プレジデント社)『ラーメンのある町へ』(新潮社)『東京カレー食べつくしガイド』(講談社)『作務衣を着た主人の店に旨いものはない!』(双葉社)『おうちで本格インドカレー』(東京書籍)『絶品エスニックバルレシピ』(日東書院)『明治・大正・昭和のレシピで食道楽』(洋泉社)『今宵もぷらぷら居酒屋天国!』(学研)など多数。

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