素敵な彼女が、インドのサリーやチャイナドレスで、たまにはコスプレしてくれたらな…。なんて妄想しているオノちんこと、辛口評論家の小野員裕です。

今回はインドと台湾の競演。スパイシーなインドカレーと、台湾の魯肉飯(るうろうはん)のワンプレートランチだ。

酷暑な上に水分取りすぎで、動きが鈍った胃腸を元気にしてくれるのは、やっぱスパイス料理。スパイスの香りだけでも胃腸を活性化させてくるし、当然身体に取り入れれば、食欲も刺激してくれる万能薬って感じ。魯肉飯(るうろうはん)に使われているスパイス八角の揮発油には、胃腸の血管に刺激を与えて、さらに体の血液の循環も活発にしてくれるんだって。

カレーにはいろいろ効用があるけど、クローブは八角同様に消化酵素の分泌を促す上に、胃腸を温めて腸の働きを活発にしてくれる効果がある。
体を内側から温めてくれるので、冷え性に悩む女性にはもってこいだし、さらに強い殺菌、抗菌作用もあるので、にきび、吹き出物、黒ずみなどのお肌のトラブルにも効果あり。

それとブラウンマスタードにはカリウムが豊富で、むくみにも効果あり。
ここまでくれば食べないわけがないよね。すっぴん美人には、相当大事なスパイスってこと。

さて今回は、大久保駅南口から小滝橋通りにつながる横町に、魯肉飯(るうろうはん)とカレーの専門店が昨年の12月1日にオープンしたという噂を聞きつけ訪れた。

「はじめは秋葉原で物件が出たんですけど、『匂いが出る店はダメ』って大家さんに言われてしまって。あきらめたら、ここがすぐ見つかったんですよ、でも大久保に来てよかったです」
とご主人の齋藤絵里さん。

大久保界隈はスパイス専門店が沢山あるので、重宝するようだ。
実は彼女、学生時代に4年間「髭鬚張魯肉飯」につとめ、その後、主に南インド料理を提供する八重洲にもある「エリックサウス」に7年コックとして働いていた人物。

メニューは魯肉飯(るうろうはん)とカレーの4種類。
ご覧のものは「ろかプレート」(魯肉飯+お好みのカレー)950円。
「ラムカレー」と魯肉飯の「肉ダブル」250円。

もう1つは「ろかプレート」に「フレッシュ野菜のタイカレー」。

そしてプチの「クリーミー野菜コルマカレー」、「魯珈チキンカレー」、「フレッシュ野菜のタイカレー」各200円だ。

「魯肉飯(るうろうはん)」は滑らかなバラのひき肉、五香粉、八角の仄かな優しい香りと味わい、もうちょい塩気があってもいいかな。ご飯はターメリックライス。ビンダルー風のラムカレーはスパイシーで実に美味。チキンはけっこう辛口でこれも旨し。

タイカレーはココナッツ風味のやや甘めのクリーミーな味わい。コルマは野菜のエキスがたっぷり溶け込んだマイルドなカレーだ。

この日はちょっと慌ただしかったので、あまり内容を把握できず、数日後再訪。
「ろかプレート」のチキンカレーを注文した。魯肉飯(るうろうはん)はこの間の印象よりもっと美味しく仕上がっていて、ネットリとした旨味がいい。チキンカレーはブラウンマスタードシードやクローブホールの香りがよく、シャープな切れ味でやっぱり旨い。

付け合わせをよく見ると玉ねぎのアチャール

ネパールのグンドゥルック風の高菜

それとポリアル、キャベツだったかな? 手が込んでいる。
いずれにしても魯肉飯(るうろうはん)とカレーの組み合わせは実に面白い、こりゃカレーの新境地って感じだね。

店内は縦長で左手に7席ぐらいで、奥右手に2席のカウンターの作りになっている。仕込みは大変だろうけど、魯肉飯(るうろうはん)とカレー以外のコンビも食べてみたいな。

大久保は隠れた名店も数多くあるので、「まだ多くの人が知らない美味しいお店をいろいろと発掘してみたい」なんていうこだわりを持った女性にもオススメの街だ。
しかも美味しい上に、食べることで内面美容に効果的な食材や食事法が多いので、すっぴん美人の皆様にはぜひ来ていただきたい。

〈店舗データ〉

【店名】spicy curry 魯珈(ろか)
【住所】東京都新宿区百人町1-24-7シュミネビル1F
【電話】03-3367-7111
【営業】月~土 11時~16時(火・木は11時~15時、17時~20時)
【休日】日・祝
【アクセス】JR総武線「大久保駅」南口1から徒歩1分
JR山手線「新大久保駅」から徒歩5分
「西武新宿駅」北口から徒歩5分
大江戸線「新宿西口駅」D5出口から徒歩8分
「新宿駅」西口から徒歩10分
【店のHP】http://spicycurryroka.jimdo.com/
【店のツイッター】https://twitter.com/spicycurryroka



取材・文/小野員裕(おのかずひろ)
グルメライター/フードプロデューサー
出版社勤務のかたわら、食べ歩きエッセイの連載や食イベントに関わり、外食産業で注目を集める。17歳からカレーの食べ歩きを始め、「横濱カレーミュージアム」の初代名誉館長、「オールアバウト」のB級グルメガイドを務め、書籍・雑誌・テレビなど数多くのメディアで活躍する〝元祖カレー研究家〟。食べ歩いた軒数は、カレー専門店3000軒、飲食店10,000軒を越す。
その他、食品会社へのアドバイザーや、外食産業のフードプロデューサーとしては、カフェの店舗開発、高級レストランの調理素材、無添加・有機素材を吟味したレトルトのパスタ用ソース、ドレッシングなどの開発に携わる。
またオリジナルレトルトカレー「小野員裕の鳥肌の立つカレー」(MCC食品)は発売10数年以上好評を博するロングセラー。

食べ歩きのブログ「元祖カレー研究家」を日々更新。

主な著書に『カレー放浪記』(創森社)『魂のラーメン』(プレジデント社)『ラーメンのある町へ』(新潮社)『東京カレー食べつくしガイド』(講談社)『作務衣を着た主人の店に旨いものはない!』(双葉社)『おうちで本格インドカレー』(東京書籍)『絶品エスニックバルレシピ』(日東書院)『明治・大正・昭和のレシピで食道楽』(洋泉社)『今宵もぷらぷら居酒屋天国!』(学研)など多数。

関連記事

蒲田「丸一」傑作のトンカツ、ロースもヒレも驚きの美味しさ。

自然の中で、有機野菜のおかずを美味しく楽しむ 南房総「百姓屋敷じろえむ」

東向島「レストランカタヤマ」の分厚いステーキは美味しいね!

四谷「天春」ランチの天丼と名物の大盛りシジミ汁

日本橋の老舗「玉ゐ」で、ビタミンA豊富な穴子「箱めし」に首ったけ!

下北沢「カフェ・ジンク」は、無添加、グルテンフリーなのにコクと味わいに奥行きがある、実力派のカフェカレー